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Seminer

難治性のリンパ腫を統合療法で克服。

ボタラヴィ21年12月Topics

ボタニック・ラボラトリーではこれまで、様々な体調不良に悩む方の食事アドバイスや栄養サポートをさせていただいてきました。その中でも、がんに関する相談はここ数年とくに増えていて、今回紹介する体験談もその一つです。現在21歳の山下真人さんは、数年前にとても珍しいリンパ腫を患いました。日本でも治療例が少なく、進行の早いがんであることから、通常療法だけではなく様々な可能性を検討し、栄養療法を実践することを決意します。難治性のがんをどのように克服されたのか。以下は、ご本人の体験談です。

週単位で進行するがん

2017年5月ごろの話です。当時17歳だった私は、数日間便秘の症状に悩まされていました。深刻には考えていませんでしたが、ある日ひどい腹痛に襲われ、救急車で近くの病院に運ばれます。
検査をしたところ担当の先生から「腸重積の可能性がある」と言われて、緊急手術(腹腔鏡下手術)をすることになりました。しかし、術後の病理診断で「リンパ腫」の可能性があることがわかり、血液疾患が専門の病院へ転院し、骨髄検査を受けます。その結果「バーキットリンパ腫」という病気であることがわかりました。
リンパ腫は聞いたことがありましたが「バーキット」ははじめて聞いた言葉でした。実際に「日本でも治療例が少なく、週単位で進行するがん」であることから、すぐに入院、治療を始めることになります。

栄養が身体を支える

ネットで調べたり、先生の話を聞いても、バーキットリンパ腫に関する回復例や治療例、体験談などはほとんど入手できませんでした。そこで母と看護師である叔母と相談し、統合療法を検討します。幸運なことに叔母が統合療法の知識があり、その分野に詳しいあさひ内科クリニックの新井圭輔先生を紹介され、すぐに相談できました。
新井先生から「抗がん剤治療はすべき。並行して栄養療法にも取り組んだ方がいい。まずは糖質をやめてケトン食にする必要がある」と説明を受け、すぐに森山先生に連絡しました。森山先生からは、栄養補給のタイミングや1日の摂取量、実際の食事やサプリメントについて詳しくアドバイスを受け、抗がん剤治療と並行して栄養療法をスタートしました。
抗がん剤に耐えるため、できるだけ多くの栄養を摂取するよう心がけました。当時摂っていた栄養は、ボタラボグリーン、キャロット、レッドビーツ、ミネラル77、ビタミンB、ビタミンE、EPAなどで、朝昼晩欠かさずに飲みました。抗がん剤治療を始めた翌日には脱毛が始まり、だるさがありましたが、栄養を摂っているせいか2、3時間でだるさが取れたのです。普通抗がん剤治療をすると、食欲は落ち、何日もだるさが続くと言われています。が、私の場合は食欲が落ちるどころか、よく「お腹が減り」ました。病棟にいた患者さんにも驚かれていました。
その後も栄養療法を続け、無事抗がん剤治療を終えることができ、入院から半年ほどで退院します。

毎日の食事が一番の予防

それから4年、いま私は21歳になりました。当時を振り返ると、抗がん剤の副作用についての資料を目にしたり、いろんな種類の点滴を何度も受けるたびに「死んでしまうかもしれない」と思ったこともありました。それが退院してからは数ヶ月に1回、病院で血液検査を行う程度で、この4年間はなんの問題もなく過ごすことができています。
統合療法が良かったのでしょうか。とくに私の体には、栄養療法がよかったように感じます。ボタラボ製品は今でもずっと愛用しており、食事に関しては、パンや麺など精製された小麦を使った食品はほとんど食べません。ご飯は少量にして、肉や野菜、たまごなどは積極的に食べています。野菜はもちろん栄養豊富な有機野菜、卵は安全な有精卵のものを取り寄せており、できるだけ添加物の少ない食事を心掛けて生活しています。
退院後、介護職の仕事をはじめ、現在もそこでバリバリ働いています。私の経験が、多くの方の参考になれば嬉しいです。

進行性の難治がんから生還した山下さんの情報は、ボタニック・ラボラトリーのYouTubeチャンネルにて掲載しています。より詳しく知りたい方は、YouTubeのインタビュー動画をぜひご覧ください!

【体験談】バーキットリンパ腫 2018/10/24
【体験談】バーキットリンパ腫 宣告から4年後(続編) 2021/10/11
Topics 2021年12月号PDF