NPO法人がんコントロール協会が主催する「統合療法日本がんコンベンション」が、今年もやってきます。27回目を迎える2021年は11月に予定されていますが、本番開催に先駆けて、そのプレイベントともいえる「統合療法コンベンション2021」が4月29日(木)に開催されます。本誌では、その内容について一足先に読者の皆さんにダイジェストします。
「統合療法日本がんコンベンション」は、これまで26年間に渡り開催されてきました。延べ300名以上の医師や専門家が登壇し、参加者は毎年1000名近くに上る統合療法に関する日本最大級の学術集会です。
4月29日に開催される「統合療法コンベンション2021」は、そのプレイベントにあたります。今回のコンベンションの大きな特徴は、イベントの一部始終をYouTubeライブにて無料配信することです。これまで以上に統合療法を学びやすくなり、より多くの人に知っていただける絶好の機会になります。コロナ禍の中、会場に足を運ばなくても自宅などから気軽に参加が可能になりました。
内容については、がんだけではなく、アレルギーや不妊症、動脈硬化、さらには、うつや精神疾患など幅広いテーマについて、6名の医師や専門家が講演します。
最初に、コンベンションを主催するNPO法人がんコントロール協会の森山晃嗣理事長が登壇します。栄養の重要性はもちろんのこと、長年に渡り研究をしている心(マインド)と病気の関わりについて語ります。
2番目は、統合療法日本がんコンベンションでは常連の「あさひ内科クリニック」院長新井圭輔先生です。がんや糖尿病の標準治療の矛盾に警鐘をならし続ける新井先生は、今回、脳の血管障害や心疾患など、日本人の三大死因とされる病気がテーマとなります。
新井先生は「心疾患は根本的な原因である動脈硬化を治せば、ほぼゼロにできる」と訴え、その根拠となる実症例や最新のデータを交えて詳しく解説します。
午後の部は、今回が初登壇となる「統合療法クリニック徳」院長の高橋徳先生です。高橋先生は、米国で長年に渡り脳や腸の研究を続けられており、「ココロとカラダを同時にケアする統合的な医療が病気の治癒に最良である」として、近年増加の一途をたどるうつ病や精神疾患について、薬だけに頼らない安全な治療法を提案します。
妊活や産後の子育てにおける栄養の重要性を示すのが、宗田哲男先生です。妊活はもちろんのこと、産後うつやお母さんの栄養不足問題について、実例を交えて講演、安心で安全な妊娠、妊婦の「新栄養学」について講演します。妊活中の方、不妊症の方、子育て中のお母さんたちに必聴の内容です。
休憩を挟み登場するのは、「青山セントラルクリニック」院長の田井真愛先生です。田井先生は「6スポット治療の可能性」と題し、鼻の中、鼻の奥にある鼻咽腔、喉の扁桃、喉頭などにあるスポットを刺激し、中枢部に作用され免疫機能などを高める治療について解説します。この治療では、アレルギーや頭痛、肩こり、睡眠障害、難治性の症状・疾患に成果をあげています。また、コロナウイルスに対する最新の知見や予防法なども併せて紹介する予定です。
最後は、NPO法人がんコントロール協会理事で、本誌「栄養物語」でもお馴染みの秋山真一郎先生が、副作用の少ないがんの栄養療法・免疫療法について説明します。
今回のコンベンションで語られる統合療法の数々は、現代人が抱える様々な疾患に対して、安全かつ効果の高いものばかりです。コンベンションにまだ参加したことがない人は、ぜひこの機会にYouTubeで参加してみてください。