がんやアレルギー、糖尿病、不妊症など様々な疾患に対する治療法、予防法をオンラインで聴講できる!「第26回 統合療法 日本がんコンベンション」の開催が、間近に迫ってきました。そこで本誌では、京都と東京で行われるイベントの見どころ、ポイントを今号と次号の2回にわたって特集します。
新型コロナ禍の影響で開催が延期になっていた「第26回 統合療法 日本がんコンベンション」は、11月3日(火・祝)京都、7日(土)・8日(日)東京で、それぞれ行われます。
今年で26回目を迎える統合療法 日本がんコンベンションは、統合療法の歴史、内容、スケールを含めて日本最大級ともいえるイベントです。今回も国内外から統合医療で成果を上げている専門家が京都、東京に集結。統合療法の本場で、最先端の治療を展開するメキシコ・ティファナの症例はじめ、最新の治療法や予防法などが紹介されます。
今回の最大の特徴は、なんといってもライブ配信によるオンライン環境が整えられたことです。入場者はもちろんのこと、オンライン参加者にもライブ感を最大限に味わってもらうために、京都会場、東京会場ともに最新の4Kカメラを3台ずつ設置。品質の高い鮮明な映像による臨場感をそのまま体感できる準備を整えています。
参加者にとっては、リアルタイムで最新の予防法や治療法を学べる絶好の機会となります。同時に、これまで遠方で会場になかなか足を運べなかった人たちには、ライブ配信を通して自宅やオフィスで自由に聴講できる利点もあります。
もう一つの特徴は、今回のライブ配信映像のアーカイブ(録画動画)が、1ヶ月間にわたって公開されることです。講演内容を確認するためには、これまでDVDを別途購入しなければなりませんでした。今回は、オンライン参加の当日券を購入すれば、講演終了後も1ヶ月間は何度でも閲覧できるので、学習や研究を深めることも可能です。
ちなみに料金についても、オンライン参加は「一律8000円」で購入できることになっています。1日8000円で、たとえば京都会場であれば6名の医師や専門家の研究の一端が一ヶ月の間、何度も聴講できます。これだけの研究内容に触れられるのは、オンライン参加の大きなメリットです。
どんなメンバーが集結するのか? 今号では、京都会場についてダイジェストしましょう。
トップバッターは、医師で脳科学専門医の山嶋哲盛先生です。今回は「サラダ油は生活習慣病のもと!」と言うテーマで、油と脳の関係について言及します。とくにサラダ油の毒性物質がアルツハイマー病院の原因物質であるとの研究結果は要注目です。
二人目は、京都大学名誉教授で、からすまクリニック院長でもある和田洋巳先生です。がん治療の経験から「大切なことは患者さんとの対話である」との認識に立ち、どのようにしてQOL(生活の質)をあげるかを患者とともに考えていく治療で成果を上げています。和田先生は、これまでDVD販売等は一切されていないので、今回のライブ配信及びアーカイブの閲覧は必見です。
三人目は、栄養療法の先駆者である森山晃嗣です。今回は「ミネラルが人生を変える」と言うテーマで、特にミネラルの重要性について講演します。
午後の部では、本誌「栄養物語」でお馴染みの秋山真一郎先生が登壇します。秋山先生は、治療法の一つとして栄養療法を積極的に推進し、成果を上げています。栄養療法でがんが縮小した事例について紹介する予定です。
今年は新型コロナ禍で、感染症や免疫力への関心が高まっています。次に登場する藤田紘一郎先生は、まさに免疫力と感染症の専門家。コロナウイルス対策や免疫力との関係性について講演されます。専門家ならではの知見、最新情報など耳よりな話が満載です。
最後は、環境問題でお馴染みの船瀬俊介先生です。船瀬先生は、消費者の身近にある体に有害な食や栄養に警鐘を鳴らし、抗がん剤の危険性や笑いの免疫学などがん治療や予防についての研究にも定評があります。
がん、アレルギー、感染症、新型コロナウイルス対策まで、幅広い統合療法の見解が聞ける場になりそうです。このチャンスをぜひお見逃しなく!