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Seminer

細胞レベルの健康へ導く健康指導師を目指そう!

日本は世界有数の長寿国ですが、がんや糖尿病など生活習慣病をはじめ、体の不調や健康不安を訴える人は、年代を問わず増え続けています。そんな中、昨今のヘルスケア業界では治療や支援だけにとどまらず、病気の予防や健康増進を目的とした健康づくりをサポートする「ヘルスコーチ」「栄養コンサルタント」などの業種に注目が集まっています。そこで今回は「正常分子栄養学®」に基づく健康指導を行う「一般社団法人 健康指導師会」の活動をピックアップします。

ホリスティックな視点が身に付く栄養学

「あなたはあなたの食べたものでできています」。アメリカの生化学者ロジャー・ウィリアムス博士のこの言葉の通り、私たちの皮膚や筋肉、臓器など、肉体の全ての細胞は、口にした栄養素をもとに作られています。そのため、毎日摂取する栄養素の種類や質、量といった要素が、私たちの身体の健康状態をそのまま反映していると言えます。この考えをヒントにボタニック・ラボラトリーの創業者である森山晃嗣が「実際に身体を作るために必要な栄養素とは何か」を徹底的に研究し、新たな栄養学として確立したのが「正常分子栄養学®」です。

「一般社団法人 健康指導師会」では、正常分子栄養学の基礎から生活習慣病と栄養の関係など、普段の生活に落とし込みやすい実践的な栄養学を学ぶことができます。一般的な栄養学との大きな違いは、個々の栄養素の働きだけに着眼するのではなく「身体の中でどのように代謝しているか」を重要視していることです。栄養素は単体ではなくチームとなって機能しているため、例えば一般的に言われている「貧血には鉄」「骨粗鬆症にはビタミンD」のように何かを一つだけ摂ることで健康回復に至るケースはあまり多くありません。

栄養素同士がどのように関わり合って機能しているかを知ることで、初めて部分的な症状に左右されることなく、ホリスティック(全体的な健康観)な視点でのアプローチが見えてきます。それが健康指導師会で学ぶ正常分子栄養学の考え方です。

最先端の統合医療が同時に学べる。

現代医療は日々進歩していますが、一方でがんやアレルギー、糖尿病、うつ病などの病気にかかる患者は増えつづけています。実際に2015年に42.3兆円だった医療費は、年々増加の一途をたどり、10年後の2025年には57.8兆円に膨らむと予想されています。つまり、体の不調や病気を訴えて医療機関にかかったり、介護保険を使って支援を受けている人がそれだけ増え続けているのです。(健康保険組合連合会のデータより)

現代医療は、症状を取り除く薬物治療や外科的治療が一般的で、「なぜ病気になったか」という原因に対する処置や予防法にまでは、あまり言及しません。しかし、生活習慣病のように、生活スタイルや食事、環境などに起因する疾患は、直接的な原因を取り除かない限り再発のリスクは避けられないと言えます。

そこで今、重要視されているのが、病気になりにくい体をつくるための予防医学です。なかでもヘルスコーチングや栄養コンサルタントなどの食と栄養の専門家たちが注目しているのが「統合医療」の考え方です。

統合医療のクリニックの多くは、安全性の高い治療法を複数組み合わせながら、病気の原因となっている生活習慣や食事、栄養状態の改善などを治療の一環として取り入れています。健康指導師会では、日本の統合医療のクリニックはもちろん、海外のクリニックとの連携により、最先端の予防医学を学べることが最大のメリットです。

資格取得で情報をアップデート

健康指導師会では、正常分子栄養学の基礎編「ベーシック講座」と応用編「アドバンス講座」を終講すると「健康指導師認定講座」を受講することができます。合格すると「健康指導師会認定 健康指導師®」の資格を取得できます。これまでに看護師や整体師、管理栄養士、スポーツトレーナー、ヨガインストラクター、エステシャンなど幅広い業種の方々が資格を取得されています。

毎月オンラインで開催されている月例会では、健康に関する最新トピックをはじめ、知識のブラッシュアップはもちろん、全国で活躍する健康指導師の生の声を聞くことができ、新たに健康事業をスタートする人のフォローアップ体制も充実しています。健康指導師会で細胞レベルの栄養学を身につけ、ご自身の健康、家族の健康、多くの人の健康づくりに貢献する健康指導師を目指しませんか?

Topics 2024年6月号PDF