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Seminer

こころ・身体・食事から病を治療するハタイクリニック統合医療

ボタニック・ラボラトリーでは、食と栄養の重要性を発信すると共に、国内外の統合医療のドクターと連携し、安全で効果的な治療が受けられるクリニックの紹介や統合医療に関する様々な情報をお届けしています。ボタラボグループは新たに、統合療法コンベンションに登壇したハタイクリニック院長 西脇俊二先生を顧問ドクターとして迎えることとなりました。今回は、西脇先生が取り組む統合医療と予防医学の考えに迫ります。

統合医療の必要性

ほとんどの先進国で主流となっている近代西洋医学は、新しい科学技術により著しい進歩を遂げ、数多くの疾病の治療に大きく貢献してきました。一方で、病気を取り除くことに治療の主眼が置かれ、こころのケアや再発予防、健康増進など、個々の患者のニーズに必ずしも応えることができていない現状があります。

そうした患者のQOL(生活の質)の向上や生活習慣の改善、病気の予防までを含めた治療やサポートを可能にするのが、鍼灸や指圧、食事療法、温熱療法などの様々な補完・代替医療と西洋医学を組み合わせて行われる「統合医療」です。

精神科医師でハタイクリニックの院長である西脇俊二先生も、都内で有数の統合医療を実践するドクターのひとりです。日本アーユルヴェーダ学会上級教師でもある西脇先生は、漢方医学やアーユルヴェーダをはじめとする伝統医学、糖質制限やオーソモレキュラー(分子整合栄養学)など、副作用の少ない治療法を組み合わせ、がんや難病、アレルギー、精神疾患を抱える患者一人ひとりに寄り添った、オーダーメイドの治療で成果を上げています。

がん治療に力を入れている西脇先生が、実際に取り入れている治療法の一例を紹介しましょう。

がんの性質を利用した治療

がん細胞は主にブドウ糖を栄養にします。この性質に着眼し、誕生したのが「IPT(インスリン増感療法)」です。がん細胞は正常細胞に比べて8〜16倍もインスリン受容体がある特徴を利用し、「通常使用する量の10%程度の抗がん剤とインスリン」を同時に投与することで、がん細胞に効果的に薬剤を取り込ませることができます。この療法は1930年にメキシコで発案された療法で、副作用や免疫抑制などがほとんどなく、高い治療効果を得ることができます。

また、がんが好むブドウ糖に構造が似ているビタミンCを用いた「超高濃度ビタミンC点滴」も採用されています。がん細胞内に取り込まれたビタミンCは、強力な酸化剤である過酸化水素を発生させ、制がん作用を発揮します。この治療は、免疫システムの増強、痛みの軽減、抗がん剤による副作用の軽減などが期待されています。

他にも、細胞内で活性酸素を発生させてがんを死滅させる分子型ヨードを用いた「ヨード療法」や、強い抗酸化作用を利用した「水素吸入療法」など、幅広いがん統合医療を展開しています。

難病治療と最先端の検査

ハタイクリニックでは、難病や自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎に効果的な「免疫置換療法」や、若返りや健康増進にも役立つ「幹細胞培養上清液」を使った治療を受けることができます。免疫置換療法は、皮内に異常のない抗体を注射し、症状を引き起こす抗体と置き換える画期的な治療法で、日本で受けられる場所はまだ数箇所しかありません。実際にハタイクリニックでは、重度のアトピーやぜんそくなど多数の改善例があり、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などの治療に役立てられています。

西脇先生は、予防医学はもちろん、がんの早期発見に対する検査も重要視しています。がんの中でも5年生存率が最も低いとされているのが膵臓がんです。日本では、2013年以降毎年3万人以上の人が膵臓がんで亡くなっており、その数は毎年数%ずつ増えています。( 国立がん研究センター がん情報サービス)

ハタイクリニックでは、採血のみで膵臓がんの早期リスク判定ができる、世界最先端の研究をもとに開発された「テオリア検査」を受けることができます。同じく血液検査でがんの早期発見ができる「CTC検査」やがんの発症のしやすさを調べる「がん遺伝子検査」、抗老化力を調べる「長寿遺伝子検査」なども採用しています。 CTC検査では、どんなサプリメントが自分のがんに効くか、どの抗がん剤が自分に合うかが分かるため、有効な治療法を選択しやすくなる大きなメリットがあります。

栄養が自然治癒力を高める

近年では「健康診断で異常なしと言われたが体調がすぐれない」「薬を多く服用しているのに病気が改善しない」といったケースが増えています。これに対して西脇先生は「現代医療に栄養療法的な観点が欠けている」ことを原因の一つと考えています。

ハタイクリニックでは、うつ病や統合失調症をはじめ、がん、心臓病、糖尿病、アトピー性皮膚炎、更年期障害などの症状に対して、検査データを基に食事指導やサプリメントを用いた治療を行っています。西脇先生は治療において「欠乏しているビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、必須脂肪酸などを補完することで、身体が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出すこと」を重要視しています。 西脇先生には今後、特別講演会の開催や統合療法コンベンションへの登壇、健康指導師の月例会などで特別講師として登場いただく予定です。7月15日( 月・祝) にボタニック・ラボラトリーにて、西脇先生と森山晃嗣のコラボセミナーを開催予定です。病気の予防や健康増進、統合医療に関心のある方は、ぜひご参加ください。

Topics 2024年8月号PDF