お肌のトラブルは、いくつになっても大きな悩みごとです。その解決には、毎日コツコツと続ける努力が必要になります。
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40~50代以上の女性のお肌の悩みアンケートの結果を見ると、「シミ・くすみ」「シワ・たるみ」「乾燥」「毛穴」が順に並びます。この世代はとくにホルモンバランスの変化によるトラブルが顕在しがちです。
ボタニック・ラボラトリー顧問ドクターの西脇俊二先生は、「美容液や栄養クリームなどを使って体の外側からアプローチするのではなく、内側から肌に必要な栄養を補充することが大事」と指摘。お肌の悩みに効く化粧品を使っても効果を感じない、というのは外からのアプローチでは根本的な原因に届かないからだといいます。
肌トラブルは、「紫外線ダメージによるメラニン色素の沈着」「AGEsの発生」「コラーゲンの減少」「水分量の減少」などの体内環境の悪化が原因。それによって肌細胞の老化や再生機能の低下が起きるのです。この悪い環境を正すことが必要なのだと西脇先生は語ります。
肌を含めた体の細胞はすべて、食べたものでできています。そのため、健康な肌を維持するには体に良くないものを、できる限り体内に入れないことが大切です。農薬や添加物、重金属などはもちろん、糖質や老化の原因物質AGEs(終末糖化産物)、アルコール、カフェインなども体に害を及ぼし、肌に悪影響を及ぼします。
もし摂取してしまった場合は、速やかに体外に排出する「デトックス」が必要です。何もしなくても流動する血液と違い、老廃物はじっとしていると溜まってしまいます。毎日意識して歩くなどの軽い運動や、リンパマッサージ、遠赤外線を使ったサウナや岩盤浴などで、デトックスするのがおすすめです。
シワやたるみの大きな原因はコラーゲンの減少ですが、その生成に欠かせないのがビタミンC。ビタミンCは体内で生成できないため、毎日摂取する必要があります。しかし、ビタミンCは大量に摂っても4時間で排出され、ストレスなどでも消費されます。そのため意識して摂取していないと体内では常に不足しがちに。医薬品やサプリメントなどで補完するといいでしょう。
シミやくすみは、肌細胞の新陳代謝がうまくいかず、メラニン色素が古い角質と一緒に排出されないことが原因です。その大きな原因がAGEs。体外へのメラニン色素の排泄を邪魔していつまでも残り、シミやくすみになるのです。
コラーゲンは皮膚などを構成するタンパク質で、弾力のある肌を保つのに不可欠です。しかし、コラーゲンを含む食材を食べても、肌に直接は届きません。コラーゲンを肌に補充するには、アミノ酸を含むタンパク質とビタミンCが必要になります。
肌細胞の再生は夜、寝ている間に行われます。しかし、睡眠の質が悪かったり、睡眠時間が短かったりすると肌の再生を促す成長ホルモンの分泌が減少して、回復や再生が滞ります。少なくても6~7時間は寝るようにしましょう。
適度な運動は血流を良くするほか、肌トラブルの原因となる糖質を消費してくれます。ただし、激しい運動は活性酸素が大量発生してビタミンCを大量消費し、シミなどの原因にも。運動の強度よりも適度な運動を毎日続けることが大事です。
体に悪いものを入れず、必要な栄養を摂ることが美肌の基本ですが、それだけでは十分ではありません。睡眠不足や運動不足だと、健康的な肌を保つのは難しいでしょう。
睡眠不足は肌に悪影響を与えます。それは、睡眠中に体内で行われる細胞の再生時間が短かくなるから。しっかりとした睡眠は、肌の再生にも重要なのです。
また、運動不足になると、体の隅々まで栄養を届ける血液の流れが悪くなり、末端の細胞への栄養供給が滞ります。肌細胞の栄養不足は、肌の老化の大きな原因のひとつです。
美肌のために必要なのは栄養摂取ですが、睡眠と運動も不可欠。どれもコツコツと続けることが美活なのです。