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Seminer

「生きる」を支えた家族の愛と栄養の力。

Doctor's Column2021.7

生後2か月で「重症先天性好中球減少症」と診断された子どもは、母親の母乳からの栄養補給を受けながら、成長していきました。離乳後は、ボタラボのグリーンやにんじん、ミネラルを食べ物に混ぜて1日何回か飲ませるようにしました。

しかしその間も、ひきつけや発熱、下痢、口内炎などさまざまな症状を経験します。病院から処方されたバクタ(抗生物質)を予防薬として服用し、発熱があると病院で血液検査を受け、CRP値(炎症反応が起きているときに血液中で上昇するタンパク質の値)が高いと即入院(1回6日間程度)となるなど、4年間にわたり入退院を余儀なくされてしまいます。

この頃から父親は、4年間の治療で病状が大きく好転しないこともあり考えを変え栄養補給で状態の改善をめざします。ボタラボの製品や栄養の力をひたすら信じ、家族全員で糖質を控えるなど甘いものは極力とらないようにしました。

それからは、発熱症状こそ時々現われますが、不思議なことに血液検査を行うたびに、CRP値があまり上がらないようになります。そして薬をやめて1年6か月、家族の協力もあって、子どもは一度も入院せずに過ごすことができたのです。その結果に、家族は食事や栄養の力が働いたと考え、決して「偶然ではない」と思えるようになったといいます。

しかし子どもが成長し、学校生活を経験しはじめた頃から、父親は今後のことを考えて「骨髄移植」を検討します。この間、骨髄移植をするために家族全員が遺伝子型の検査を受けました。結果、すぐ上の子どもと6/6の一致を確認。主治医から「骨髄移植をすれば普通の生活ができる可能性が高い」と説明を受け、8歳のときに移植手術を受けるのです。

骨髄移植後の体調や経過は思った以上に順調で、免疫拒絶など予想された副作用もほとんど見られません。毎月の通院と投薬は1年4か月で終了。現在、経過観察のため毎年1回の通院は欠かせませんが、学校や家での生活は不自由なく過ごしているそうです。子どもは今、16歳になっています。

父親によれば「物心ついた時からボタラボの製品を飲ませていたこともあって、今でも毎日、グリーン、キャロット、オメガミネラルは欠かしたことがない」とのこと。病院との関係は今後も続きますが、骨髄移植が大きな副作用もなくうまく行ったのは、食事や栄養補給が大きな力になったのかもしれません。栄養補給による免疫力アップは、自然治療力や薬の効果が高くなる可能性があると言われています。今回のケースを知って、皆さんもぜひそのことを再認識し、普段からの食生活に役立ててみてはいかがでしょうか。

私の栄養スイッチ 2021年7月号PDF