Nさんは、抗がん剤でまずがんを縮小させてから手術で取り除く治療法を選択しました。一般的に抗がん剤は、個人差はあるものの食欲の減退や嘔吐、髪が抜けるなど副作用が伴うケースが少なくありません。
ところがNさんは、副作用をほとんど感じることなく過ごしました。他の患者さんと違ったことはボタラボの栄養をしっかり摂っていたことでした。まず糖質制限や塩分をコントロールし、毎日の食事を野菜中心に、エネルギー補給のための油をしっかり補給できるメニューに切り替えます。加えてボタラボグリーン、キャロット、ミネラル77を1日5~10杯、解毒のためにコーヒー浣腸を1日2回、体を冷やさないように温熱器「ひまわりα」を使ってお腹の周りをあたため、血液の循環を促進しました。
一方でウォーキングなどの運動、睡眠もしっかり取るようにし、運動のあとはプロテインで栄養補給し、代謝や免疫力のアップにも努めます。これらの取り組みを、2017年からほぼ毎日続けたのです。その結果、体のむくみがなくなり、食欲も体重も極端に低下することなく自身でも体調がよくなるのを実感できるほど、元気で過ごせたといいます。
加えて、「治療をゴールにしたくない」と、人生の目的を持つようにしました。その一つが「ホノルルマラソン」への参加です。Nさんは、1年間ウォーキングで体力の維持と温存に努めますが、その際、栄養をしっかり摂り、ストレスなく元気で過ごせたことが役立ちます。「自分に合うことは続けられる」と、体に無理なく続けられたことが「効果的な作用を及ぼしたのでは?」と後に語っています。
こうしてNさんのがんは縮小し、2019年2月に行われた手術も無事、成功。主治医は「消化器に転移がないのは珍しい」と首を傾げたそうです。そして同年7月、待望のホノルルマラソンに参加。見事完走を果たし、現地の新聞にも取り上げられたそうです。
その後、Nさんは今年4月のCT、MRI検査でも異常は見られず、元気で、仕事も普通にこなしています。栄養摂取に取り組むことで抗がん剤治療にストレスなく向きあえたと言えるのではないでしょうか。Nさんの経験は、そのことを教えてくれています。