T子さんはがんの標準治療と言われている手術、抗がん剤、放射線治療を受けませんでした。スキルス性の胃がんは進行が早く、治療が遅れれば生命にかかわると言われているにもかかわらず、がんが縮小し、消滅してしまったケースは、大変めずらしいのではないでしょうか。なぜ、そんなことが可能だったのでしょうか。本人から事情を聞くと、徹底した栄養管理にありました。
T子さんはまず糖質・塩分ゼロに取り組みました。生野菜中心の食事に変え、動物性タンパク質は卵と白身魚、鶏肉だけ。合間にボタラボグリーン1日5杯、ボタラボキャロット1日10杯、ボタラボミネラル77を1日100ml。加えて、不足しやすいEPA・DHAやビタミン類はサプリメントで補い、ココナッツオイルも数回に分けて1日60ml程度。さらに、解毒を促進するためにコーヒー浣腸を朝晩2回。それらを毎日ひたすら続け、経過を観察しました。
T子さんはなんとか少しでも良くなりたい一心でとにかく実践を続けたそうです。3~4ヶ月すると、T子さんは「体の調子が良くなっていくのがわかった」といいます。
がんが消えた2019年夏から1年後の2020年7月はじめに、T子さんは「血液検査」を受けました。その際、抗p53抗体、CA125、CEAの3種類の腫瘍マーカーを調べました。腫瘍マーカーとは、がんの成長に伴い血液中に増える特殊な蛋白のことで、がんの発見や診断の手がかりとなります。T子さんは、そのいずれもが「正常値」でした。
T子さんの健康状態は今、すこぶる良好です。しかし栄養療法を、毎日続けるのは並大抵なことではありません。T子さんは、栄養の取り組みをを忠実に守り、実践しました。そしてもう一つ、T子さんの前向きな性格、物事を悲観的に捉えない明るさも、栄養療法を続ける上で大きな力になったと思います。正しい食事と栄養が、健康づくりにいかに重要か。皆さんも是非、心にとめて実践することをおすすめします。