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Seminer

瀕死の状態から息を吹き返した母親は、それからどうなった?

Doctor's Column2023.3

5年前に施設に入所した95歳の母親は、2022年8月18日に初めてグリーンを口にして以来、翌日もその翌日も、同じように水さしで少しずつ飲み続けていきます。医師から「水分だったらなんでもいいと思います」と許可をもらった息子さんは、毎日祈るような気持ちで母親と向き合っていたそうです。

その思いが通じたのか、200CC飲むのに1時間程かかった時間も日を追うごとに短くなり、一週間もすると体に変化が現われます。まず、便通が良くなります。グリーンを口にするまではずっと便秘続きで、施設では下剤を飲ませていました。それが下剤なしで自然に便通が良くなりはじめたのです。

二つ目は、目の変化でした。「伏し目がちでしょぼしょぼしていたのに、徐々にハッキリ開けるようになった」というのです。一週間前は話しかけてもあまり反応がなかったのが小さく頷いたり、意思表示もできるようになります。

二週目から、息子さんはグリーンの量を300CCに増やします。それとともに「ミネラルをほんの少し混ぜて飲ませたり、追加で市販の総合栄養食品(液状)を摂る」ようにしました。この頃から、施設の人たちも「信じられない」と口にしはじめます。そして10日もすると、ベッドから体を起こせるまでになるのです。

驚くのはここからです。グリーンで栄養を補充するようになってから二週間余りが経過した、9月3日のこと。その日は母親の96歳の誕生日でした。息子さんは、「誕生日だから何か食べたいものある?」と尋ねると、母親は「お寿司が食べたい」と口にしたのです。すぐにお店に走り、買い込んできた寿司ネタから、息子さんは母親が好きだったマグロとウニを一貫ずつ二つに切り分けて食べさせます。

するとどうでしょう。味を確かめるように、ゆっくりと噛み締めながら「おいしい」と呟いたのです。食べ物も飲み物も受け付けず、瀕死の状態だった人が、二週間余りでここまでになるとは、誰が予想できたでしょう。その日、母親はさらにワインを一杯、口にしたそうです。

人は口から食べ物が摂れると目に見えて元気になります。以来、母親は食事も少しずつ摂るようになり、顔色も徐々に良くなって「日を追ってふっくらした」と息子さんは語っていました。
2023年が明け、今では車椅子で施設の中を動けるまでになっています。
グリーンは1日3回、600CCを欠かさず摂取しており、今では食事も普通に摂れています。

おそらくグリーンに多く含まれている「カリウム・マグネシウム・ファイトケミカル」よって細胞が賦活し、蘇ったのではないでしょうか。
体に必要な栄養が正しく行き渡れば、健康長寿は夢ではありません。
96歳になった母親の健康状態が、何よりそのことを物語っています。(完)

私の栄養スイッチ 2023年3月号PDF