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Seminer

余命宣告を受けてから5年。栄養と家族愛に支えられた“その後”

北海道在住 70代男性の場合

 北海道に住む70代の男性は、5年前のある日、体調不良に陥ります。体が疲れやすく、高熱が続き、病院で精密検査を受けたところ「血管内悪性リンパ腫」と診断されます。

 血管内悪性リンパ腫とは、主に血管内で腫瘍細胞が増殖する悪性リンパ腫の一つで進行が速く、診断が難しいリンパ腫と言われています。男性は血管内悪性リンパ腫とわかるまでに3か月近くもかかったそうです。時には末梢神経、脳神経、全身臓器にも病変をきたすとされており、家族は「このまま何もしなければ余命3か月」と伝えられたそうです。

 死に直結しかねない病気ですが、近年は抗がん剤などの新薬開発が進み、化学療法で改善、寛解する人も増えているようです。男性も抗がん剤治療を選択しますが、治療を何度か経験するうちに重い副作用に苦しみます。

 男性は妻と二人暮らし。3人兄弟の長兄で、下に妹と弟がいます。弟は病名が分かってすぐに、兄の見舞いに行き、やせ細って激変した兄の姿に言葉が見つからなかったといいます。

 一方、妹はすぐにボタニック・ラボラトリーの森山先生に兄の状態を相談して、病院での治療と同時に栄養療法を取り入れることを決意します。妹は、栄養補助食品やサプリメントなどを扱う会社に勤務していました。普段から、がんや糖尿病・アレルギーなど重い病気に苦しむ人たちとも数多く接しており、栄養療法はもちろん、がん治療の一つであるゲルソン療法や統合療法にも理解がありました。

 それゆえ、病気や体の状態を少しでも改善するには正しい食事と栄養が大切だと考えていました。そして、兄の妻にも協力を仰ぎ自宅に戻ったら糖質や塩分をカットした食事にするようお願いし、カリウム不足を補う栄養補助製品を送ることを伝えて後を託します。

 義妹から届いたボタラボグリーン、キャロット、ミネラル、レッドビーツ、ビタミンB、EPA、ココアグリーン(現在は販売中止)、プロポリス、コエンザイムなどを、毎日指示通りに飲ませました。メールや電話で経過を毎日報告し、体力や意識の戻り具合、肌の色ツヤ、食欲などを常に状態を伝えるようにしました。 病気がわかってからほぼ8か月余り、厳しい化学療法に耐えながら男性は、妻と妹の勧めもあって栄養療法に積極的に取り組みます。

 その結果、年が明けた頃から少しずつ体力が戻りはじめ、抜け落ちた髪の毛も再生するなど、徐々に精気がみなぎるようになります。栄養療法の後押しと家族の支えがなかったら、ここまで元気になれたかどうかはわかりません。それから5年が経過して、男性は一度も再発することなく、今では毎日、家庭菜園を楽しんでいるそうです。栄養と家族の愛が、男性の大きな力になったのです。(完)

私の栄養スイッチ 2023年9月号PDF