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Seminer

3ヶ月で子宮頸がんの前がん病変が退縮できた理由とは?

Doctor's Column2022.9

妊娠6ヶ月を過ぎた2021年7月の検査で「高度異形成」であることがわかったNさんは、病気の進行を食い止める方法はないかと必死で模索していました。

そんなときNさんは、毎週参加していたボタニック・ラボラトリーの健康指導師・橋谷圭伊子さんが展開するコミュニティ「アラフォー妊活Labo」に相談してみようと思い立ちます。

そのコミュニティでは、橋谷さん自身の高齢出産体験や栄養、メンタルを含めた実践指導をもとに、妊活女性の体づくりをトータルにサポートするプログラムを公開していました。何度か相談ののち、Nさんが正式に指導を仰いだのは9月の半ばを過ぎた頃です。

3ヶ月コースで状態改善をめざしたNさんは、まず日々の食事内容を見直すことを勧められます。とくに、お菓子やアイスクリームなど甘いものが好きだったNさんは、精製された糖質を使った食事を徹底的に制限します。主食は玄米で、酸化しやすい油を使った揚げ物などは口にしないようにし、タンパク質を多く摂るようにしました。

一方で、ボタラボグリーン、キャロット、ミネラル77の3点セットと、オメガミネラルを体に補充していきます。グリーンは1日5回以上、キャロットは1日3回、ミネラル77は1日100CC、オメガミネラルは1日12粒など、不足していたビタミン、ミネラルをたくさん摂るようにしました。そうした栄養療法に加えて、橋谷さんから月1回の「膣洗浄」を勧められ、3ヶ月続けたそうです。

プログラムには、妊娠中の不安やストレスなどを緩和するメンタル面のケアもセットされ、病気の進行による胎児への影響など不安を抱えていたNさんには、そうしたマインドサポートも大いに役立ちました。

妊娠後期になるにつれて、グリーンやキャロット、ミネラルを、あまり回数多く飲めないこともあったそうですが、その都度、橋谷さんに相談しながら続けたそうです。

プログラムを始めて1ヶ月、Nさんは「グリーンを飲んでから便通が良くなり、体調もみるみる良くなった」と変化を実感します。そして始めて3ヶ月後の12月に、無事元気な赤ちゃんを出産します。

驚くのは、出産後の検査で高度異形成だった病変はレベル2(中度)になり、主治医から「こういうケースは珍しい」と大きな病院でみてもらうよう勧められたことです。産後3ヶ月、その病院で再検査したところ、高度異形成はレベル1(軽度)にまで下がっていました。

担当医も「信じられない」と目を疑ったそうですが、病変が小さくなり、手術の必要がなくなったことにNさんはほっと一安心。現在も正常分子栄養学に基づいた食事と栄養補給を続けています。(完)

私の栄養スイッチ 2022年9月号PDF